格安SIMや格安スマホ(SIMフリースマホ)でもテザリングは出来るのか?と思っている方は割りと多いと思います。実際にテザリングが出来るかどうか?と言えばほぼ出来ます!むしろ出来ないものを探す方が面倒と言えます。ただしいろいろな問題もあるので格安SIMや格安スマホでテザリングについて説明をしていきます。
テザリングって何?という方へテザリングとは
物凄く簡単に言えばスマホやSIMスロットのあるタブレットの回線を使って他の機器(パソコンとかタブレット)をネットに繋ぐことです。 主に無線で繋ぐことになりますが、USBテザリングと言ってUSBケーブルでスマホとパソコンを繋いで通信することも出来るので一概に無線のみで繋ぐことではありません。
でも無線の方がケーブルが邪魔になったりしない分便利ではあります。 またBluetoothテザリングというものもあります。 一般的にはWi-Fiルーターとしてスマホを使うイメージを持ってもらえれば良いかと思います。
USBテザリングのメリットもある
参考までにUSBテザリングのメリットもあります。例えばパソコンやタブレットにBluetooth対応の無線キーボードを使っていて無線でテザリングをした場合、Wi-Fiの電波とBluetoothの無線はお互いに干渉しあって速度低下を起こすのですが、これがUSBテザリングであれば干渉を起こす心配も無くなります。
格安SIMや格安スマホでもテザリングは出来るの?使用出来るの?
結論は先に書いた通り、格安SIMでもテザリングが出来ますし格安スマホ(SIMフリースマホ)でもほとんどの機種でテザリングは可能です。ただし一部格安スマホ(SIMフリースマホ)ではテザリングに対応していないものがあるようです。格安SIMで出来ないものもあるかもしれませんが僕が知る限り出来ない格安SIMはありませんし、このサイトで紹介している格安SIMはすべてテザリングが可能となっています。
探せばあるのかもしれませんがわざわざ探すのも面倒なのでやめておきます(^_^;) 実は格安SIM自体はテザリング出来るかどうか?というのはほぼ関係ありません。通信を元々するためのICチップに過ぎない訳ですから。だからテザリングが出来るかどうかはスマホ本体に依存します。
テザリングを行うのにお金はかかるのか?テザリング料金ってあるの?
テザリングを行う場合、別途費用がかかるのでは?と思う人もいるかもしれませんよね。
格安SIMを使ってテザリングをするためにテザリング料金というものはかかりません。 例えば月に3GBのパケット量の格安SIMを契約していた場合、3GB内であれば別に料金はかかりません。また3GBを超えたとしても速度が遅くなるだけで(テザリングで使えないくらい遅くなると思った方が良いでしょう)別に料金は発生しません。 ただし、b-mobileやFREETEL等の多段階料金制の格安SIMだった場合、テザリングを頻繁に行えばデータ通信量は増えていくので料金も増えてきます。
上記はFREETELの「使った分だけ安心プラン」の料金表です。月のデータ通信料は決まっていないので使う月と使わない月の差が大きい場合にはお得な格安SIMとなっています。
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docomoのスマホはテザリングが出来ない
このブログでは、docomo系の格安SIMを主に紹介しているのですが中にはいわゆる格安スマホ・SIMフリースマートフォンを使わずにdocomoで使っていたスマホに格安SIMを入れて使おうと考えている方もいるかと思います。
しかし基本的に docomoのスマホに格安SIMを入れた場合はテザリングは出来ません!
絶対に出来ないのか?と言われると実はそうでも無いのですが僕が知る限り海外製の日本語対応していないアプリを使わないと出来ないようです。
またスマホ側の設定も変更しないといけないため、ある程度詳しい方で且つ英語も多少は解る人で無ければかなり難しいと言えます。 何故出来ないかと言えばそれはdocomoのスマホの仕組み上の問題です。
なお2016年後半以降に発売されたdocomoのスマホであればかなりの確率でテザリングが出来るようになっています。購入時からOSがAndroid5.01以降であればテザリング出来るスマホも多くなっているので使う格安SIMの会社の対応表で確認してください。
SIMロック解除をしても出来ない
ならSIMロック解除をしたdocomoのスマホならテザリングが出来るのか?と言えばそれも出来ません。根本的に出来ないと考えて下さい。
どうしても行いたい場合は海外製のアプリを使うかスマホ内の中のプログラムを変更してしまうしか現在のところ方法はありません。 かなり詳しい人向けなので、素直にSIMフリースマートフォンを購入した方が良いでしょう。
今なら探せばLTE対応のSIMフリースマートフォンでも探せば10000円~15000円くらいで購入出来ます。
とにかく安くSIMフリースマホを手に入れたいということであれば楽天モバイルなら格安SIMとセットなら非常に安く手に入ります。また上記で使った分だけで料金が増えていくプランのあるFREETELはSIMフリースマホも出しており、かなり安く販売しています。
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au系の格安SIM+docomoのスマホならテザリングが可能?
実は一部のdocomoのスマホにau系の格安SIMを入れるとテザリングが可能になる場合もあります。実はdocomo系のSIMだと駄目だけどau系のSIMだとOKという不思議なことが出来てしまうのが面白い世界です。
ただし、au系と言えばUQモバイルかmineoしか無い上にau系の格安SIMをdocomoのスマホで使ってはいけない場合も法律上であるかもしれません。
詳しく調べてないので絶対ではありませんが、SIMフリースマホのZenFone2ではau系のSIMで通信や電話をすることは技術的には出来るのですが法律的には使っていけないことになっているというややこやしい問題があります。
iPhoneでテザリングしたいのならUQモバイル
iPhoneでもテザリングは可能です。ただしY!モバイルのSIMカードをiPhoneで使う場合はテザリングが出来ません。UQモバイルであればiPhoneでもテザリングが出来ます。docomoのiPhoneにdocomo回線を使った格安SIMの場合、大体はテザリングが出来るようになっています。
UQモバイルは格安SIMの中で群を抜いた速さですので、テザリングでも快適に使えます。ただしあまり容量の大きいプランはありません。3月1日より月14GBまで使えるプランが登場します(通常7GBで倍増のキャンペーンで14GB)
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格安SIMでテザリングをした時の速度は?
実際に格安SIMを使ってテザリングによって速度が低下するのか、実際の速度がどれぐらいか試してみました。 使った格安SIMはIIJmioとBIGLOBEです。またスマホはIIJmioがZenFone2、BIGLOBEがZenFone Selfieです。また今回テザリングで受信している端末はChromebook ASUS C300MAです。Windowsと違う余分なネットワーク不可を後ろでかけていない分精度は高いと思います。 また実際に格安SIMで速度が上がる深夜1時頃にテストしています。
IIJmioを使った結果
テザリングで使う前と使った後にスマホ側で速度計測をしています。使う前が約15Mbps、使った後が約20Mbpsでした。そして実際のテザリングの速度は下記の通り
5.4Mbps~7.80Mbpsということで実際にスマホ側で出ていた速度の半分から3分の1の速度しか出ていないことになります。
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BIGLOBEを使った結果
こちらも使う前と使った後にスマホ側で速度計測をしています。使う前が約32Mbps、使った後が約35Mbpsです。BIGLOBEこんなに速度が出るんだ・・・・。 では実際のテザリングの速度です。
18Mbps~23Mbpsくらいの速度ということでこちらは3分の2から半分くらいの速度が出ています。 IIJmioよりもBIGLOBEの方が既に速いしテザリングでも高速だなんて・・・・。 BIGLOBEは2015年11月30日まで月6GB・月12GBの大容量のプランでキャッシュバックをしているのでまさにテザリングで容量を使う方で格安SIMを探している方には良いかもしれません。 実際、スマホ側で使っている速度計測のためのアプリにMVNO側が最適化を行っている可能性があるので本当の速度を計測する場合はテザリングで計測した方が正しい数字が出ている可能性はあります。
テザリングを頻繁に使うのなら大容量の格安SIMがおすすめ
どれぐらいの頻度でテザリングをするか、またどういう用途でテザリングをするのかにも異なりますが、PCで使う場合でYouTube等の動画を頻繁に見る(月に10時間を超えるような)のであれば20GBくらいの大容量の格安SIMを選ぶのが良いでしょう。ブログを更新するというようなライトな使い方で月に10時間20時間くらいなら10GBでも足りるかもしれません。
最近は大容量のデータ通信が可能な格安SIMも増えてきました。代表的なのがイオンモバイルです。下記の表は代表的な大容量プランのある格安SIMのデータ通信専用SIMの月あたりの料金です。
データ容量 | イオン モバイル |
FREETEL 定額プラン |
FREETEL 使った分だけ 安心プラン |
DMM モバイル |
---|---|---|---|---|
10GB | – | 2470円 | 2470円 | 2190円 |
12GB | 2680円 | – | – | – |
15GB | – | 3680円 | 3680円 | 3280円 |
20GB | 4480円 | 4870円 | 4870円 | 3980円 |
30GB | 6480円 | 6980円 | – | – |
40GB | 7480円 | 9400円 | – | – |
50GB | 10300円 | 11800円 | – | – |
イオンモバイルは確かに大容量では安いのですが、通信速度が少し遅いというのがネックでテザリングで使うという意味では少し不便なところ。それに30GBとか40GBとかのコースを選択して使わなかったら本当に勿体無いです。
FREETELの使った分だけ安心プランなら、仮に今月は10GB以内で収まったということであれば2470円、先月は19GB使ったということであれば4870円となるので無駄がありません。またFREETELの回線速度は快適で僕もテザリングでパソコンを使う時はFREETELの使った分だけ安心プランを使っています。これだと最大20GBまでなので上限金額が4870円ですし、あまり使わない月は1000円以内で収まります。
必ず20GB以上は使うということであればイオンモバイルやDMMモバイルが良いのですが、20GBまでで使う月と使わない月があるということであればFREETELがおすすめです。なおFREETELの定額プランはそのままの金額になりますのでご注意ください。
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まとめ
- 格安SIMでもテザリングは可能
- 格安スマホ(SIMフリースマホ)でもほとんどのものでテザリングは可能
- docomoのスマホでdocomo系の格安SIMではテザリングは実質出来ない(方法は無いことも無い)
- 格安SIMでテザリングをしたいのであれば素直に格安スマホ・SIMフリースマホを購入するのが良い
- 格安SIMでテザリングを行った場合、実際のスマホで出ている速度よりも遅くなる傾向がある
- iPhoneでテザリングをしたいのならソフトバンク及びY!モバイルは選ばない方が良い
といったところでしょうか。
個人的にはテザリングで使うけど、どれぐらい使うか分からないということであればまずはFREETELの使った分だけ安心プランが一番だと思います。データ通信プランなら解約手数料がかからないので(初期費用3000円はかかりますが)、試してみるのが良いと思います。
コメント
とても分かりやすかったです。
質問ですが、今ZTEのブレードV6を使ってまして、SIMはzenfone2laserで使っていた楽天モバイルのSIMカードを抜いて、それをネットで購入した白ROMのZTEに入れて使ってます。
回線はNTT.DOCOMOなのですが、「端末は白ロム・SIMは楽天・回線はDoCoMo」といったパターンの場合、記事にあるデザリングできないものに含まれるのでしょうか。
回答お待ちしております、よろしくお願いします。
匿名さん
コメントありがとうございます。
ブレードV6の白ロムということですが、ブレードV6自体がSIMフリーなので問題なくテザリングが出来るはずです。
回線はdocomoということですが、この場合は楽天モバイルがdocomoの回線を使っている訳なのでこれも問題ありませんよ。
鈴木こあらさん
回答ありがとうございます。
実は今話題のポケモンGOプラス(bluetoothを使います)を手に入れたんですが、初期不良もないのにペアリングは出来て接続ができないというなぜか使えない状態で困ってます(パスとPINがあっていない等の表示)。
他の端末ならデザリングしなくても普通にできるんですが、いろいろな可能性を探している段階です(ZTE製品ならではの問題かもしれませんが…)。
記事と回答とても参考になりました、もう少し粘ってみようと思います。