初めて格安SIMや格安スマホにしようと考えた時、今までdocomoやau、softbankを使ってきたのなら、やはり通話料が月額基本料金に含まれている格安SIMが良いと思いますよね。
僕もメインで使っている格安SIMは、通話料込みのプランを使っています。
でもいろいろな格安SIM・格安スマホがあって、どれを選んで良いのか分からないという場合もあると思います。また格安SIMは元々シンプルな料金体型が売りだったのにいつのまにか複雑化し過ぎていてよく分からない状態に。それにプレフィックスとか050番号とか、よく分からない言葉もあって、ただでさえ初めての格安スマホなのに余計に分からなくなってしまっていると思います。僕もこういう格安SIM専門のサイトをしているからこそ分かるだけで、普通の人には本当に分からないと思います。
まじで難しすぎ、複雑すぎ
ということで格安SIM・格安スマホの通話定額プラン・通話料込みプラン・5分間かけ放題オプションについて徹底的に解説していきます。
なお記事内は特に指定が無い限り税別の金額となっています。
格安SIMの通話の種類
格安SIMの通話の種類はdocomoやau、softbankと比べて多様化しています。実際にどう違うのか
最初に大きく2つに分かれます。
- 携帯電話の回線を使うモノ
- インターネットの回線を使うモノ
それぞれにデメリット・メリットがあります。
携帯電話の回線を使うモノのメリットとデメリット
携帯電話の回線を使うモノのデメリットは、話した分だけ通話料がかかるということです。だから通話料が定額になれば安心して通話が出来ることになります。
携帯電話の回線を使うモノのメリットは、110番や119番にも電話が出来ること、携帯電話からの電話を禁止していない0120や0570から始まる電話番号にも電話が出来ることです。
インターネットの回線を使うモノのメリットとデメリット
インターネットの回線を使うモノのデメリットは、110番や119番にも電話が出来ないこと、携帯電話からの電話を禁止していない0120や0570から始まる電話番号にも電話が出来ないことです。これだと万が一の時に110番や119番に電話が出来ないので、
携帯電話としてのスマホの意味が無いと言えるでしょう。またデータ(パケット)を消費してしまうこともデメリットです。1時間辺り15MB~18MBのパケットを使います。100時間話せば1.5GB~1.8GBの消費となります。
インターネットの回線を使うモノのメリットは、通話料が極端に安い、もしくは無料になることです。
携帯電話の回線を使うモノ
電話回線を使うモノも2つに分かれます。
- 通常の携帯電話回線を使うモノ=1
- 専用の携帯電話回線を使うモノ
更に専用の携帯電話回線を使うモノは
- いざという時に安心なモノ=2
- いざという時に安心で無いモノ=3
に分かれます。
1については、docomoやau、softbankと同じ回線を使っているので安心です。
2や3については、docomoやau、softbankと同じ回線は使っているものの、少し異なります。docomoやau、softbankの電話回線を格安SIMの会社(MVNO)が借り受けてMVNO専用の回線として使うもので、この回線を使うためにはプレフィックス番号と呼ばれる番号を電話番号の前につけることになります。既に電話回線をまとめて借り受けているので割引してもらえるため、電話代を安く出来るようになります。
でも、いちいち電話番号の前に別の番号をつけるのが不便なため専用のアプリを使って自動でプレフィックス番号をつけて発信することになります。
しかしプレフィックス番号を電話番号の前につけることで、110番や119番に電話をかける時にもその番号がついてしまうために110番119番には電話をかけられないようになってしまうという欠点があります。
そこで110番や119番に電話をかける時は、自動でプレフィックス番号を付けないようにアプリ側で調整してくれるようにしてくれるものが出てきました。それが
- いざという時に安心なモノ=110番・119番の時はプレフィックス番号を自動で除去
- いざという時に安心で無いモノ=110番・119番の時もプレフィックス番号をつけてしまう
ということになります。安心・安全のためにアプリ側で調整出来るものですから、自動で除去して欲しいのですが、してくれていない格安SIMが多数出ています。あまり真剣に安全・安心を格安SIMの会社の多くは考えていないと言えます。
もちろんアプリから電話を書けなければプレフィックス番号を除去してくれない格安SIMでも110番・119番に電話をかけることは出来ます。でも普段からアプリから電話をかける癖がついていたら、いざという時は混乱している状態が多いので(110番や119番に電話をかける時は大抵大変な時ですから)、かけ間違えることになりそうですよね。
インターネットの回線を使うモノも2種類
インターネットの回線を使うモノも2種類あります。
- 050から始まる電話番号を使うモノ
- 通話アプリを使うモノ(LINE等)
デメリット・メリットは既に書いた通り110番119番には電話をかけられないことです。でもそれぞれにメリット・デメリットがあります。
050から始まる電話番号を使うモノ
050から始まる電話番号と言えども電話番号なので、電話番号として人に教えることが出来ます。ただし050から始まる電話番号はパソコンや光回線でも使うこともあって電話を受けた方はどこから電話をされているんだろう?と不思議に思ってしまうかもしれません。また音声が電話回線を使ったモノよりも音質が悪くなったりコダマして聞こえてしまうこと、途中でブツブツ切れてしまうことがあります。
通話アプリを使うモノ(LINE等)
友達や家族と話す時はLINEのトークばかりという方もいると思います。音質は電話回線よりは悪いものの、気軽に話せるメリットはありますよね。デメリットはLINEを使っている人にしかかけられないこと、固定回線には電話がかけられないということがあります。
スマホで選ぶのなら通常回線かプレフィックスでも安心なものを
もう1度、最初の図を見てみましょう。
1~5の番号を割り振っています。携帯電話はスマホ1台ということであれば、安心出来る1の回線を使ったものか2の回線を使ったものを選ぶのが良いということがわかりますよね。
この記事では2の安心なものをプレフィックスA、3の安心出来ないものをプレフィックスBとして説明をしていきます。また4と5はそもそも1~3でも使えるので今回この記事では通話料込みのプランからは除いています。
通話定額には「通話料込みのプラン」と「オプションプラン」がある
前置きがかなり長くなりましたが、本題に向かっていきます。通話定額には「通話料込みのプラン」と「オプションプラン」があります。どう違うのか?
- 通話料込みプラン=1980円とか2980円という月額基本料金の中に通話定額の料金が含まれている
- オプションプラン=1200円とか1600円の月額料金にプラス600円~850円の通話定額オプションを加えて通話料込みにしている
似ていて少し違いますよね。オプションの場合は後で不要になればオプションのみを解約出来ますが、月額基本料金の中に含まれている場合は通話定額の分だけ無くすという事が出来ません。どちらが良いのかと言えば、一概に言えません。金額も2年間使ったことを考えるとあまり変わりません。
オプションのメリットは、途中で解約出来ることですが解約したのが月の途中でも全額請求されますし、解約後に電話をかけた場合は当然通話料が発生します。
月額料金に含まれている場合は、解約することがそもそも無いので安心していつでもかけられます。これはどちらが良いのかは使い方次第ですよね。
結局、2年間使った時にいくらになるのか?という視点で見ることです。
通話定額には一定時間無制限と一定時間制限がある
通話定額には一定時間無制限と一定時間制限があります。
どういうことかというと、
- 一定時間無制限=3分や5分、10分のいずれかだが、その分数以内の通話時間なら何度かけても定額通話料金内
- 一定時間制限=月に合計60分~180分までの通話時間なら定額通話料金内
これはどちらが良いのか、人次第ですよね。僕は滅多に電話はしませんが、月に2~3回、15~30分の連続通話をするので一定時間制限の方があっています。でも毎日定期的に連絡のために電話をかけるという人なら5分とか10分、何度かけても定額通話料金内という方が良い場合もありますよね。
通話定額、結局2年でいくらかかるの?
結局のところ、通話定額のプラン、例えばテレビCMでよく見かける月々1980円とかも含めて2年間使った時はいくらになるのか?ということだと思います。主要な格安SIMで通話定額のプランを2年間使った場合の月額基本料金の合計金額を出してみました。
本当にいろいろなプランがあってどれが安いのかこれを見ただけだとわかりにくいですよね。
で結局どれが一番安いのか説明していきます。
データ容量月1GBの通話料込みのプラン
あまりスマホは使わない、自宅には光回線等でWi-Fi環境があるという方であれば月1GBのデータ容量でも足りてきます。でも念のために通話定額ありのプランが良い人はどこを選ぶのが一番お得なのか?
おすすめはBIGLOBE SIMで2年間で49200円の月額基本料金となっています。
>>BIGLOBE SIM 公式サイトはこちらをクリック<<
しかしスマホ代は別なため、スマホを別途購入するのであれば1万円~3万円くらいは安く見積もってもかかるのでそれなら次に紹介する2~3GBのプランの方がお得になります。
データ容量月2~3GBの通話料込みのプラン
通勤の電車の中、昼休みにスマホでSNSやニュースサイトをみたりするという方なら月のデータ容量が2~3GBくらいがおすすめです。
DTI SIMが約5万円で一番お得になっていますが、UQモバイルやY!モバイルはスマホ代込みです。しかも人気のiPhone5sや人気のHUAWEIのスマホも料金内にスマホ代として組み込まれています。
スマホ代までトータルで考えると非常にお得なのがUQモバイルやY!モバイルです。1GBのプランでもスマホ代まで考えると、2GBのUQモバイルやY!モバイルの方がお得になっています。
データ容量月4~5GBの通話料込みのプラン
少し多めのデータ容量が良いという方は、4~5GBのプランがおすすめです。
価格的にお得なのはnuroモバイルです。もしくはDMMモバイルやDTI SIM等になりますが、おすすめはこの中であればnuroモバイルです。SONYが展開している格安SIMとなっています。ただしこちらも端末代(スマホ代)が含まれていないので月6GBでスマホ代込みのプランの方がお得になります。
データ容量月6~9GBの通話料込みのプラン
1日3~4時間は外でスマホを使うという方なら6GBから9GBのデータ容量プランがおすすめになります。
安いものなら7万円前後でありますが、8万円台前半でスマホ代も込みとなっているUQモバイルとY!モバイルが実質的には一番安いと言えます。
データ容量月10GBの通話料込みのプラン
多めのデータ容量が良いけど極端に多くなくても良いという方は10GBのデータ容量になります。
ただ、このクラスになると11GB以上のより大きいプランの方がお得になってきます。
データ容量月11GB以上の通話料込みのプラン
動画サイトをよく見る、音楽をストリーミングで聞くという方なら11GB以上のプランになってきます。
このクラスで少し多めということであればスマホ代まで考えればやはりUQモバイルかY!モバイルになってきます。しかし20GB以上となってくるとBIGLOBE SIMがおすすめです。
UQモバイルとY!モバイルがおすすめ
月間のデータ容量でどれがおすすめか見てきてもらいましたが、スマホ代まで含めて考えるとやはりお得なのはUQモバイルかY!モバイルということになりました。UQモバイルはauのサブブランド、Y!モバイルはソフトバンクのサブブランドです。
大手キャリアのサブブランドが格安SIMへの顧客流出を防ぐために一生懸命安くしているというのが実情ですが、消費者にとっては安くて安定した通信や通話が出来るというのは嬉しいところ。またdocomo回線を使った格安SIMよりも平均して速度が速くなっているのも嬉しいところです。
通話料込みでスマホ代込みで考えているのなら現状はUQモバイルかY!モバイルがおすすめです。
コメント