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ASUS「ZenFone AR(ZS571KL)」レビュー!これは新しいビジネスを急速化するスマホだ

ZenFone AR(ZS571KL) ZenFone

2017年4月14日、ASUSより新しいスマートフォンである「ZenFone AR」が発表されました。

既にいろいろなニュースサイトやガジェット系メディアで書かれているのでご存知の方も多いと思います。発表会の後にASUSのファンクラブとも言える「Zen Fan」向けにZenFone ARを体験出来るタッチ アンド トライ イベントが開催されたので参加してきました。そこでたっぷりとZenFone ARを触ってきたので実際に触って、説明を受けた結果をレビューしていきます。

最初に感じたことは、新しいビジネスを急速化するスマホだということでした。

ZenFone AR(ZS571KL)

ZenFone ARはGoogle TangoとDaydreamに対応

ZenFone ARの最大の特徴は、Google Tango(AR技術)とGoogle Daydream(VR技術)の両方に対応したことです。恐らくこの辺りのスペックを求める方はARとVRの違いはご存知かと思いますが、簡単にAR(Google Tango)とVR(Google Daydream)の説明から。

Google Tango(AR技術)

ARとはAugmented Realityの略で日本語にすると「拡張現実」となります。ARを一躍有名にしたものと言えば「ポケモンGO」です。今見ている風景の中にポケモンが登場するのはゲームとしても面白いですよね。

ZenFone ARは自身でARを体験出来るスマホです。

デモを撮影してきたのでまずは動画でご覧ください。30秒ほどです。

机や果物(のレプリカ)や本は本物ですが、その上に並べたドミノやヘリコプターはARによって再現したものです。

これ以外にも今見ている風景に車を出現させるデモを見てきました。

ZenFone AR(ZS571KL)

写っているのはBMWなのですが、窓ガラスの風景は実際の風景です。

ZenFone AR(ZS571KL)

車を設置した場所が展示台の上に設定されてしまったので浮いてしまっていますが、その代わり車の下に回り込んで普段は見ることが出来ない車の下を見ることも出来ました。

ZenFone AR(ZS571KL)

運転席の位置に移動すれば運転しているかのように感じられます。

自分自身で撮影したものもARとして取り込むことが出来ます。

Google TangoとはARを作るためにGoogleが開発(及び提供)している技術(フレームワーク)です。

なお、モデリングで作成したAR動画(画像)は、現時点ではネットに公開する機能は無いそうです。動画キャプチャーの出来るアプリで撮影してもレンダリングが間に合わずブロックノイズがひどいそうで実用的では無いそうです。遠目で見る分にはどうにか視聴出来るレベルかな?ということでした。

Google Daydream(VR技術)

VRはVirtual Realityの略で、仮想現実です。例えば水中の中にいくことは難しいのですが水中のVR動画を見るとまるで自分が水中の中にいるようなそんな錯覚を起こすものです。

今回はデモで見せてもらったものはまさに水中の中だったのですが、イルカやクジラが自分の真横を通り過ぎるものでまるで自分が水中にいて一緒に泳いでいるような錯覚を味わいました。

でも突然自分の真横にイルカが出てくると結構びっくりしますよ。僕がVRを試している時に見ていたASUSの社員の方(何回も会っているのでそこそこ普通に話す仲です)に「鈴木さん、見ている方がなんかリアクションが面白いし、怪しい人でしたよ」と言われたくらいなんかビックリしたリアクションをしていたようです(笑)

なお、ZenFoen ARは箱がVR用のゴーグルになります。

ZenFone AR(ZS571KL)

今回使ったのはこちらのものではなく市販されているゴーグルでしたがゴーグル自体はamazonで2000~10000円くらいで販売されています。

VRゴーグルをつけてVR動画を見たのは始めてではなく、AlcatelのIDOL4を持っているので試したことはあります。

参考記事:alcatel IDOL4のレビュー

ただ、Alcatel IDOL4よりもVRの動画はかなり滑らかでした。もちろんIDOL4は発売当初35000円くらいでZenFone ARは10万円ほどの価格のもので倍以上価格差があるので動きが滑らかになるのは当然ですが、やっぱりVR動画は性能が良いスマホを使った方が楽しめます。

Google DaydreamはGoogleが開発(及び提供)している技術(フレームワーク)です。

スマホでGoogle TangoとGoogle Daydream、両方を兼ね揃えたのはZenFone ARが初となるそうです。

ZenFone ARの外観と特徴、SIMカードについて

ではZenFone ARの外観を見ていきましょう。

ZenFone ARは液晶サイズが5.7インチとなっているので一般的なスマホ(4.7~5.5インチ)よりは大きくなっています。大きめなので片手で使うのには少々向いてないスマホだと言えます。

液晶は有機EL「Super AMOLED」で解像度は2560×1440ドットとなっており、高解像度なものとなっています。

ZenFone AR(ZS571KL)

ZenFone AR(ZS571KL)

手に持った状態がこれくらいです(僕の手は広げた状態で端<親指>から端ま<小指>でで約20cm)。

ZenFone AR(ZS571KL)

ZenFone ARの最大の特徴はカメラ(レンズ)が3つあることです。

  • 2300万画素のメインカメラ
  • モーショントラッキング(被写体を追跡すること)用のカメラ
  • 深度カメラ(距離を正確に計測するためのもの)

上記3つのカメラで構成することでARやVRを可能にしています。

ZenFone AR(ZS571KL)

カメラ部分には「Tricam System 23MP OIS+EIS TriTeck AF」と刻まれています。

ZenFone AR(ZS571KL)

背面下部には「Tango」のマークが刻まれています。

既に見てもらった通りメタルフレームではなく質感は皮であり滑りにくく手にフィットするようになっていました。

本体上部

本体下部にはUSB Type-Cの充電用の端子。充電はQuick Chage3.0となっており0から60%までなら39分で充電出来るそうです。

液晶を顔に向けた状態の左側です。SIMカードを入れるスロットがあります。

ZenFone AR(ZS571KL)

SIMカードスロットにはSIMカード(nanoSIMサイズ)が2枚入れられるようになっています。もしくはSIMカード1枚とmicroSDカードの組合せも可能です。

なお今までASUSのスマホでSIMカードが2枚入れられるものは「microSIMカード+microSIMカード」か「microSIMカード+nanoSIMカード」という組合せでしたが今回より「nanoSIMカード+nanoSIMカード」というように変更されており、microSIMカードは入れられないようになっています。

ASUSの方に確認したところ、今後はnanoSIMカードサイズだけになっていくとのことでした。

ZenFone AR(ZS571KL)

液晶を顔に向けた状態の右側です。電源ボタンとボリュームボタンがあります。共に今までのZenFone同様スピン加工が施されていました。

ZenFone AR(ZS571KL)

メインボタンは実際に押せるボタンで、指紋認証も兼ねているそうです。左右のボタンは触ると光ります。

ZenFone ARのスペックとDSDS、ETWSについて

ZenFone ARのスペック等を見ていきます。

ZenFone ARのスペック

2モデル用意されており、上位モデルがメモリが8GB・ストレージが128GB、下位モデルがメモリ6GB・ストレージが64GBとなっています。スマホにもついに8GBのメモリが搭載されるようになりました。Windows積んでも快適そうです。

  • OS:Android 7.0
  • CPU:Qualcomm Snapdragon 821(クアッドコア)
  • ディスプレイ:5.7インチ(2560 x 1440)・有機EL
  • リアカメラ:2300万画素(F2.0・TriTech AF・光学手ブレ補正)
  • インカメラ:800万画素(F2.0)
  • バッテリー容量:3300mAh
  • サイズ:約158.7x 77.7 x 8.9mm
  • 重さ:約170g
  • SIMスロット:nanoSIM + nanoSIM
  • カラー:ブラックのみ(現状)

DSDS(デュアルSIM・デュアルスタンバイ)について

ZenFone AR(ZS571KL)

SIMカードスロットにはnanoSIMカードが2枚入れられるようになっており、DSDS:デュアルSIMデュアルスタンバイに対応しています。なので通話及びSMSは2枚のSIMカードを入れた場合、ともに待機状態にしておけます。ただし現時点でauVoLTEに対応していないため、auVOLTE対応のMVNOのSIMカードを入れても通話することは出来ません。

なお技適を見る&ASUSの方に聞いた限り、auVoLTEの技適には対応しています。技適の対応とauVoLTE対応は別のものなのでご注意ください。

日本の技適の下段がADFから始まっていますからau技適には問題無さそうです。

ただauVoLTEには対応してないとのことですが、発売までに対応する可能性もあるし、発売までには対応しなくても発売後のアップデートで対応する可能性はあるとのことでした。

auVoLTE対応に期待しております。

ETWSは5つのIDすべてに対応

ETWSとは緊急速報のことです。一般的には緊急地震速報や緊急津波速報のことを意味しますが厳密にはETWSには5つのメッセージの種類(ID)があります。

てくろぐ・MVNOと緊急地震速報とSIMフリースマートフォン より

今までのZenFoneというかほとんどのSIMフリースマホはETWSに対応していないか対応していてもよくて上の3つまでしか受信出来ませんでした。しかしAndroid7を搭載したZenFoneシリーズは5つとも受信出来るようになり、当然ZenFone ARも対応しているとのことです。これなら安心して購入出来ますね。

ZenFone ARの発売時期と価格と法人には先に販売について

ZenFone ARの価格は下記の通りです。

  • RAM8GB・ストレージ128GBの上位モデル「ZS571KL-BK128S8」:99,800円(税別)
  • RAM6GB・ストレージ64GBの下位モデル「ZS571KL-BK64S6」:82,800円(税別)

発売時期は2017年夏となっており正式な日程は決まっていません。

今までASUSが日本で発売を発表した場合、1週間以内に発売をするか確定の発売日を発表していましたが今回は時期が明確になっていません。しかしリリース内容には法人に限り先行販売をする旨、書かれていました。

これはどういうことか?

ZenFone ARはハードです。でもARやVRに対応したソフトが充実しなければ意味がありません。ゲーム機でもいくら良いものでもゲームソフトが無ければ売れないようにZenFone ARにはまだソフトが充実していないため先にARやVRに対応したコンテンツを作ってくれる法人に先に販売したいということがあると言えます。

今回デモでBMW等のメーカーのものを見ましたが、他社にも同じようにコンテンツを提供してもらいたいということでしょう。

ZenFone ARは新しいビジネスを急速化する、きっと出るぞZenPad AR

法人にコンテンツを用意して欲しいとASUSは考えています。でもそれ以上にARは新しいビジネスを急速化させる可能性を秘めています。

今回はデモでBMWの車の中を実際に見て体験してきましたが、これは別に車でなくても飛行機でも良い訳です。またマンション等の不動産や建物にも応用出来ます。つまり現地に行かなくてもショールームや店舗でお客さんに体験してもらえる訳です。家具屋さんなら家具をコンテンツとして提供してダウンロード出来るようにすれば自宅でダウンロードした後に自宅の部屋に実際に家具を置いたかのようにして見ることが出来ます。自宅のイメージに合うかどうか自宅にいながら確認が出来る訳です。

つまりビジネスとして凄く利用価値が高いものとなっています。ASUSもきっと法人向けに今回は特に販売したいのではないかと思います。

でもいくら5.7インチとスマホとしては大きい画面としてもスマホはスマホです(ファブレットともいいますが)。だからきっとASUSとしてはタブレットとしても商品化したいと思っているはずだと推測出来ます。10インチクラスのタブレットであればお客さんにショールームや店舗で見てもらうのに適しています。だから来年くらい(2018年くらい)に出るZenPadは「ZenPad AR」として発売するんじゃないかな?と推測しています。

というか絶対に出してくるでしょ、これだけビジネスに適した機能なら。

ということで、ZenPad AR、期待しています!絶対に買います!というか買うんですけどねww

購入後にまたレビューを書きますのでご期待ください。

以上、ZenFone ARのレビューでした。

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