更新履歴
2018年3月2日:2月21日からのFOTAアップデートによる変更状況を追記しました。
ASUS ZenFone Max Plus(M1)を使ってみた感想
先にZenFone Max Plus(M1)を使った感想及び購入しても良いスマホか結論から書いていきます。
結論は購入しない方が良いスマホです。
なお管理人はASUS ZenFoneシリーズが大好きで全モデル持ってるくらいの大ファンです。
その大ファンがどうしてもこのZenFone Max Plus(M1)はおすすめ出来ないスマホだと言い切ってしまうのに理由があります。
理由はMediaTek製のCPUを使っているから。
発売のリリースが出た時にスペックを見て、嫌な予感は漂っていました。
ZenFone Max Plus(M1)にSIMを入れても(docomo系MVNOであるLINEモバイルのSIMを入れてみました)、しばらくは通信をすることが出来ませんでした。時間にして5分以上は経過しています。
そして通信が出来るようになるHか4Gの表示で最初はH(3G環境です)になり、4Gになるまで更に10分以上かかりました。
またアンテナが3本しか立ってないことが分かりますが、ZenFone Max系以外のZenFoneだとアンテナは5本立っています。
つまり、
- 3Gから4Gになるまでかなりの時間が必要
- 3Gになるまでもかなりの時間が必要
- 一般的なスマホならアンテナが5本立つところでも3本しか立たず受信感度が非常に低い
というMediaTekのCPUのデメリットが前面に出てしまっています。
元々MediaTek製のCPUは電波感度が悪い、4Gから3Gになった時に復旧まで時間が非常にかかるという問題点がありました。
3G環境と4G環境が混在していることが多い地方だと本当に使い物にならないスマホです。都心でも一部3G通信しか出来ない地域があり、あまりおすすめ出来ないスマホというのが正直なところ。
おそらく2018年3月中までにはアップデートが行われると思うので、その時には少しでも改善されることを望みます。
購入するにしてもアップデートで改善されたという話が聞こえてきてからの方が良いでしょう。
なお、本当におすすめ出来ないので取扱のあるMVNOも紹介しません。
そうは言ってもCPU以外だと割りと良いスマホにはなっています。
ただスマホが電波を受信して電話をしたりメールをしたりSNSをすることが一番大切だとすると、一番大切な機能が悪すぎるというのが問題なんですけどね。
FOTAアップデート 2月21日以降
FOTAアップデート(システムアップデート)が2月21日以降から順次出来るようになりました。
その結果、SIMを入れてから実際に通信出来るようになるまでの時間はかなり改善されました。
電源を入れてから数十秒で4Gマークが出るように。
ただし元から電波感度がよく無いため、アンテナがまだ3~4本しか立たない状態は変化ありませんでした。
ASUS ZenFone Max Plus(M1)の発売日と4つの特徴
ASUS ZenFone Max Plus(M1)の発売日は2018年2月17日でした。
ZenFoneで「Max[がつくモデルは大容量バッテリーが搭載されたモデルです。このASUS ZenFone Max Plus(M1)も大容量バッテリーが特徴の1つです。
バッテリー以外の特徴は3つあり、バッテリーと合わせて4つの大きな特徴があります。
- 大容量バッテリー搭載
- 3スロット搭載でnanoSIM2枚とmicroSDカード1枚の合計3枚を入れられる
- ASUS初となる18:9のワイド液晶搭載
- 顔認識によるセキュリティ
この4つが大きな特徴となっています。
外観的な特徴を見ながら3スロットとワイド液晶について見ていきます。
ASUS ZenFone Max Plus(M1)・外観の特徴
ZenFoneシリーズの中でもエントリーモデルとなるASUS ZenFone Max Plus(M1)の箱は他のエントリーモデル同様、今までのZenFoneと似た箱に入っています。
箱を開けるとASUS ZenFone Max Plus(M1)が鎮座していました。
同梱物は、ACアダプター、USBケーブル(microUSB)、OTGケーブル(リバースケーブル)、イヤホン、イヤホンのキャップ(イヤーピース)、SIMピンとなっています。
OTGケーブルは他のスマホに充電する時に使います。ASUS ZenFone Max Plus(M1)は大容量バッテリーでモバイルバッテリーの役目も果たせるようになっています。
正面
背面
今回購入したのはカラーバリエーション3色の中でアズールシルバーという青みがかったシルバーです。
他にサンライトゴールド、ディープシーブラックとなっています。
ASUS ZenFone Max Plus(M1)の特徴である18:9の液晶はそれだけ見ても分かりにくいのでZenFone4 Maxを横に置いて撮影してみました。
ASUS ZenFone Max Plus(M1)はワイド5.7インチの液晶、
ASUS ZenFone4 Maxは5.2インチの液晶です。
本体の大きさはほぼ変わらないのに液晶がかなり長いのが分かると思います。
ただし、下部のボタン3つが液晶内となっているため実際にはもう少し小さく感じます。
個人的にはボタンは液晶の外にある方が好きなので中にあるASUS ZenFone Max Plus(M1)は少々使いにくさを感じました。液晶内にボタンがあるのに慣れている方なら問題ないと思います。
背面、左側がASUS ZenFone Max Plus(M1)です。
ASUS ZenFone Max Plus(M1)は背面に指紋認証センサーがついています。
そして前面カメラによる顔認識の認証による画面ロック解除という機能も取り入れられています。
そしてZenFone4シリーズからカメラはデュアルレンズが採用されていますが、ASUS ZenFone Max Plus(M1)もデュアルレンズとなっています。
標準から120度の広角に簡単に切り替えることが出来ます。
本体上部、イヤホン端子がやや左よりについています。
カメラのレンズは僅かに飛びてていますがポケット等に入れる時にひっかかることもありませんでした。
本体下部、中央にmicroUSB端子がついています。そろそろエントリーモデルもUSB Type-Cに統一して欲しいのですが。
本体サイド、右側が本体上部です。右側にSIMカードスロットがついています。
ここで細かい仕様変更があります。
今までSIMスロット側にSIMピンを挿す穴がついていましたが、今回からSIMスロット側ではなく本体側にSIMピン用の穴がつくようになりました。
本体サイド、左側は上部です。
電源ボタンとボリュームボタンがありますが、この2ヶ所にはASUSらしいスピン加工されたボタンとなっています。
円形に溝が掘られたボタンは光を当てると中央で対角線で光り、高級感が感じられます。
ZenFone Maxシリーズというとややズングリムックリした感じの筐体でしたが、ASUS ZenFone Max Plus(M1)はカラーの関係もあるかもしれませんがズングリムックリ感はなく、シャープな感じがする筐体となっています。
液晶は5.7インチワイドですが、筐体の大きさは5.2インチの16:9液晶のスマホとほぼ同じなのでスマート感が出ているように思います。
ASUS ZenFone Max Plus(M1)のスペックとベンチマーク結果
ASUS ZenFone Max Plus(M1)のスペックです。ZenFone4 Maxと比べてみました。
項目 | ASUS ZenFone Max Plus(M1) | ASUS ZenFone 4 Max |
---|---|---|
型番 | ZB570TL(X018D) | ZC520KL(X00HD) |
OS | Android 7.0 | Android 7.1.1 |
ディスプレイ | 5.7型ワイド(2160☓1080)ISP液晶 | 5.2インチ(1280☓720)ISP液晶 |
CPU | MediaTek MT6750T 1.5GHz (オクタコアCPU) |
Qualcomm Snapdragon 430 1.4GHz 8コア(オクタコア) |
RAM | 4GB | 3GB |
内蔵ストレージ | 32GB | 32GB |
microSD | 最大256GB | 最大256GB |
背面カメラ | 1600万画素(標準)+800万画素(広角) デュアルレンズ |
1300万画素(標準)+500万画素(広角) デュアルレンズ |
前面カメラ | 800万画素 | 800万画素 |
バッテリー | 4130mAh | 4100mAh |
SIMカードスロット | nanoSIM☓2 | nanoSIM☓2 |
サイズ | 152.6☓73☓8.8mm | 150.5☓73.3☓8.7mm |
重量 | 約160g | 約156グラム |
Wi-Fi | IEEE 802.11b/g/n | IEEE 802.11b/g/n |
Bluetooth | v4.0 | v4.2 |
公式サイト:ASUS ZenFone Max Plus(M1)
OS及びBluetoothはやや古い
OSはがAndroid7.1ではなく、Android7.0
カタログのスペック表記ミスかと思いましたが、スマホ側で確認しても確かにAndroid7.0でした。
またBluetoothのバージョンも4.2ではなく4.0と少し古め。
何でアップさせてから発売しなかったのだろう?と少し不思議に思いましたが、恐らく開発に手間取り、アップデートは後回しにされたのだと思います。
後回しにされた理由はCPUをMediaTek製にしてしまったためだと考えます。
CPUはMediaTek製、これは失敗の予感
CPU(SoC)はQualcommではなくMediaTek製のものを使っています。
ASUSのスマホの中では2台目のMediaTekです。前回はZenFone3 Maxで使われています。
MediaTek製のCPUは、MVNOを中心に(つまり格安SIMを出している会社を中心に)、あまり評判がよく無いCPUです。
その理由は、
- 電波の受信感度が弱い
- 3Gに一旦なってしまうと4Gに復帰するのに時間がかかる
となっています。
実際にその通りでした。
Wi-FIは5GHz帯には非対応
ASUSのエントリーモデルはWi-Fiの5GHzに対応していないことが多く、ZenFone Max Plus(M1)も5GHzのWi-Fiには対応していません。
5GHz帯に対応しているとWi-Fi環境でスマホを使う時により高速に通信出来たり、電子レンジを使っている間、Wi-Fiが切れてしまうということもありません。
液晶サイズは18:9のワイド5.7インチ
ZenFone Max Plus(M1)の特徴である18:9のワイド液晶は5.7インチです。先述してある通り、5.2インチのスマホとほとんど大きさ・重さともに変わらないのに、より大きな液晶を狭額ベゼルで実現させています。
DSDSには対応、ただしauVoLTEには現状非対応
ZenFone Max Plus(M1)はDSDS(デュアルSIM・デュアルスタンバイ)に対応しています。2枚のSIMを入れて2枚のSIMの分の電話の着信がが受けられるようになっています。
プライベート用とビジネス用でスマホ2台を持つこともなく、1台で済ませられるというのも特徴の1つです。
ただしDSDSには対応していますが、現時点でauVoLTE対応のSIM(UQモバイルやmineo等のau回線を使った格安SIM)は使えませんでした。
後日アップデートで対応するかと思いますが、まだ辛抱です。
2月21日FOTAアップデート後
2月21日以降に開始されたFOTAアップデート(システムアップデート)でもauVoLTEには対応してきませんでした。
ただし、通信は出来ます。
UQモバイルの2種類のSIM
- auVoLTE対応SIM(マルチSIM)
- auVoLTE非対応SIM(nanoSIM・miroSIM)
ともに電話をかけたり受けたるすることは出来ませんでしたが、通信だけは4Gで行うことが可能となっています。
プレインストールアプリは少なめ
ASUS ZenFone Max Plus(M1)に最初から入っているアプリは少なめです。
あまり沢山アプリが入っていないのはすぐに余分なアプリを削除する立場からするとありがたい仕様です。
ツインアプリに対応
SNSで2つアカウントを持っている時、2つのアカウントで同時ログインして、更に液晶を2分割して使うことが出来るツインアプリ機能に対応しています。
TwitterやInstagramアカウントが2つあって、同時に使いたい方には便利な機能になっています。
顔認識によるセキュリティー
顔認識によるセキュリティ機能が新しく取り入れられています。
自分の顔を登録して顔を識別してスマホのロックを解除させることが出来ます。
実際に登録して試してみましたが、反応は割りとよく指紋よりはワンテンポ遅くなりますが、顔でロック解除は中々面白い機能でした。
ベンチマーク結果(Antutu Benchmark)
スマホの性能を測るアプリ、AntutuBenchmarkの結果です
なお今まではAntutuBenchmarkのver6番台で計測していましたが、アップデートでver7以降しか使えなくなっているのでver6と比べると数値はよくなる傾向にあります。
結果は約54000前後、
ZenFone4 MaxのAntutuBenchmarkの結果はver6で約42000で、ver7で55000前後ですからASUS ZenFone Max Plus(M1)はAntutuBenchmarkのVer6番台で計測すると40000前後になると思われます。
SNSやメール、検索くらいなら十分な性能です。
ASUS ZenFone Max Plus(M1)のカメラ
ASUS ZenFone Max Plus(M1)のカメラは背面デュアルレンズで広角に簡単に切り替えることが出来ます。
近すぎて全身が入らない時でもワイドに切り替えると全身が入るように。狭いところで大人数で撮影する時には便利な機能です。
カメラの機能も充実しています。左側を右にスワイプすれば様々な撮影モードに。
右側を左にスワイプするといろいろなカラーモードを選択して撮影することが出来ます。
実際に撮影した画像がこちらです。
割りと綺麗に撮影出来ています。
ZenFone4・ZenFone4 Pro・ZenFone4 Selfie Proの3モデルは撮影モードをProモードにして設定から「カメラ解像度」を選ぶと「RAW+JPG」という項目がありRAWフォーマットでの撮影が出来ました。
残念ながら、 ASUS ZenFone Max Plus(M1)はRAW撮影には対応していません。
2月21日 FOTAアップデートによるカメラ機能のアップデート状況
2月21日以降に行われたFOTAアップデートにより、カメラ機能のアップデートが行われました。
ZenFoneシリーズのデフォルトとも言うべきHDR撮影に対応した他、「Taken with Zenfone」と左下に入れられるようになりました。
もっともあまり入れる人は多く無いと思いますが。
ASUS ZenFone Max Plus(M1)のSIMスロットとSIMカードの入れ方
ASUS ZenFone Max Plus(M1)へのSIMカードの入れ方とその途中で3スロットについて説明していきます。
SIMピンを本体サイドにある小さい穴に入れて押します。
押すとSIMスロットが少し出て来るので、指で摘んで引っ張り出します。
垂直に引っ張ってください。
SIMスロットを出したところ。
右側にnanoSIMが2枚入ることが分かると思います。そして左側にはmicroSDカードが入ります。
実際に入れてみたところ。
3つの小さいなカードを本体に入れられるというのは結構珍しいことなんです。
なお、写真ではUQモバイルのSIMを使っていますが、auVoLTには現状対応していませんのでご注意ください。
そしスロットを戻してきちんと押し込めば完成です。
UQmobileのauVoLTE対応のSIMを入れるとKDDI回線として認識されますが、LTEの表示はされず電話をかけることも出来ませんでした。
ASUS ZenFone Max Plus(M1)はアップデートに期待
現状、電波感度が悪く、3Gになってしまうと中々復帰しないという問題があるASUS ZenFone Max Plus(M1)、
auVoLTEにも発売時には対応していませんでした。
アップデートを行いauVoLTEにも対応して、4Gから3Gになった時の復帰が早くなればまだ購入しても面白いモデルだと思うので、アップデートに期待をしています。
以上、ASUS ZenFone Max Plus(M1)のレビューでした。
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