2017年1月14日に発売日が決定してから楽しみにしていたZenFone3 Max。発売日が発表されてからスペックを確認したところ、今回は購入を見送ろうかと思ったのですが購入してしまいましたので、レビュー及び特徴、SIMカードの入れ方を説明していきます。またどこで購入するのがお得なのかも解説します。
後継モデルである、ZenFone Maxは下記記事を参考にしてください。
ZenFone3 Maxの特徴
ZenFone3 Maxの特徴を説明していきます。
4100mAhの大容量バッテリー
ZenFone3 Maxの最大の特徴は4100mAhという大容量バッテリーを搭載していることです。3Gでの待ち受け時であれば30日間となっています。4G環境であればもう少し減ることになると思いますが、それでも2~3週間は充電しなくても電源が保つでしょうし、ある程度頻繁に使っても1日は余裕でバッテリー切れにならないことが最大のメリットとなっています。
そしてこれだけのバッテリーが搭載されているため、ZenFone3 Max自体がモバイルバッテリーとしても使えるようになっています。
リバースチャージ用のケーブルを使えば他のスマートフォンに充電が出来るようになっています。
リバースチャージ用のケーブルは付属しています。
メタルボディに2.5Dガラス採用
筐体にはメタルボディを採用し、2.5Dガラスを液晶面に採用しているので高級感のある仕上がりになっています。
上下にDライン(アンテナライン)が配置されています。
指紋センサー搭載&カメラの出っ張りが無い
指紋センサーを搭載しているのでセキュリティ面でも安心して使えます。
そしてカメラのレンズ部分が出っ張ってないのでポケットに入れる時にも引っかかることがなくスムーズに出し入れが出来るのもZenFone3 Maxの特徴だと言えます。
ZenFone3 Maxのスペック
ZenFone3 Maxのスペックです。
スペック | ZenFone3 Max ZC520TL |
---|---|
本体カラー | シルバー・ゴールド・グレー |
OS | Android6.0 |
メモリ | 2GB |
内蔵ストレージ | 16GB |
サイズ | 約 高さ149.5×幅73.7×奥行き8.55mm |
質量 | 約160g |
ディスプレイ | 5.2インチ 1280×720 |
CPU | MediaTek MT6737M (クアッドコアCPU) |
GPU | Mali T720 |
カメラ | 背面1300万画素/前面500万画素 |
SIMカードスロット | SIM1 microSIM/ SIM2 nanoSIM |
通信方式 |
FDD-LTE (B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B18/B19/B26/B28) |
バッテリー | 4100mAh |
CPUについて
ここで注目したいのがCPUにMediaTek製のものを採用したことです。
これが残念で仕方ありません。今までのZenFoneシリーズはintel製かクアルコム製のものを採用していました。しかしここに来てMediaTek製のCPUを採用したということはコスト面で抑えようという気持ちがあるのは分かるのですが、日本で使う上では犠牲にするものが多すぎるように思います。
事実、MediaTek製のCPUを採用したことでおすすめしにくいスマホになっています。それは何故か?初期出荷段階では緊急速報(地震や津波等)であるETWSが4G環境では動作しないというものとなっているからです。3G環境でしかETWSが使えないということ(これはASUS JAPANの中の方に聞きました)。
MVNOもしている某F社のSIMフリースマートフォンの場合、最初からETWSには対応していませんし、3Gになってしまった時に4Gに復帰するまで10分ほどかかるという問題もあるので、それよりは当然ZenFone3 Maxの方がまともなのですが、それでもASUSさんにはMediaTek製のZenFoneは出して欲しくなかったというのが本音です。
ぶっちゃけASUSの中の人であるア◯ディさんも出したくは無かった・・・と答えていたのは印象的でした。
メモリ
メモリは2GBとこの価格帯のSIMフリースマホとしては標準だと言えます。特に可もなく不可もなしと言えるメモリ量だと言えます。でももう少しメモリが欲しいという場合はバッテリー容量は減りますが、ZenFone3 Laaseの方が良いでしょう。
内蔵ストレージ(ROM)
ROMって書くとたまに「ROMじゃない!」ってコメントがつくのですが、もうスマホの場合は内蔵ストレージのことをROMって言っても良いと思うんですよね。と関係ないことから書きましたが、ZenFone3 Maxの内蔵ストレージの容量は16GBと普通です。ただこの容量だと頻繁に写真を撮るとすぐに足りなくなりますし、アップデートも厳しくなる容量です。
だからmicroSDカードを入れて使う方が良いでしょう。最近だとサンディスクがおすすめです。
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カメラ性能
他のZenFone3シリーズに比べ、レーザーオートフォーカスが無いのがZenFone3 Maxの特徴です。そのためオートフォーカスの速度はやや遅めになっています。実際に使ってみた感想としては普段ZenFone3のカメラに慣れている立場からだとやはり遅さは気になります。今までスマホのカメラを使ったことが無い人に限って言えばそれほど気にならないかもしれませんが。
また実際の写りはZenFone3はSONY製センサー、ZenFone3 Maxは不明です。実際にZenFone3の方が綺麗に写ります。
ZenFone3 Max・au VoLTE及びDSDSには非対応
ZenFone3 Maxは残念なことにauVoLTEには対応していません。
技適の認証を見てみると、ZenFone3 Maxは 「AD160・・・」となっており、これはauVoLTEに対応していないことを意味します。ZenFone3の場合は「ADF160・・・」となっていますが、これはauVoLTEに対応していることを意味します(絶対ではありませんが前提としてADFにはなってないとVoLTEには対応しないことになります)。
なお、auVoLTEには対応していませんが、auの技適には通っているということなのでau系格安SIMを試したところ、動作は不安定でしたが通信だけであれば可能でした。
またSIMカードスロットには2枚のSIMカードを入れることが可能となっていますがDSDS(デュアルSIM・デュアルスタンバイ)には対応していません。
- SIM1:microSIM用
- SIM:nanoSIM用
となっていますが、出来ればSIM1にmicroSIMを入れて、SIM2にはSIMではなくmicroSDカードを入れるようにしてください。
対応周波数は各社対応
ZenFone3 Maxの対応周波数(対応バンド)は各社対応はしています。
対応バンド (周波数/4G用) |
1 (2100MHz) |
3 (1700MHz) |
8 (900MHz) |
11 (1500MHz) |
18 (800MHz) |
19 (800MHz) |
21 (1500MHz) |
26 (800MHz) |
28 (700MHz) |
41 (4100MHz) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ZenFone3 MAX |
○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ||
docomo | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |||||
au | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ||||
SoftBank | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
バンド21にZenFone3 MAXは対応していませんが、それほど気にすることは無いでしょう。海外メーカーのスマホでバンド21に対応しているスマホはほとんどありません。iPhoneもバンド21には対応していませんから。
auで言えば、元々ZenFone3 MaxはVoLTEに対応していないため特に参考にならないと思いますし、auVoLTEで使いたいのであれば素直にZenFone3 Laserを使った方が良いでしょう。
softbankで言えばすべてのバンドに対応しています。ということはY!mobileでも使えるということになります。実際にY!mobileのサイトで確認すると対応機種で掲載されています。
ZenFone3 Max・開封の儀と外観
おなじみ開封の儀です。
カジュアルな感じのパッケージとなっています。
箱を開けるとZenFone3 Maxが鎮座しています。
同梱物は上記の通り。リバースチャージ用のケーブルが入っているのが他のZenFoneと異なります。
丸みを帯びたサイドは手にフィットするので持ちやすくなっています。アンテナライン(Dライン)が上下に入っているのがわかります。先述しましたがカメラの出っ張りが無いのが良いところです。
前面もシンプルです。
液晶を顔に向けて手にもった時の右側にボリュームボタンと電源ボタンがあります。ともにスピン加工されておりZenFoneらしくなっています。
左側にはSIMカードスロットがあります。
背面にはmicroUSB端子があります。今までのZenFoneシリーズだと中央にUSBポートがあったのですがZenFone3 Maxは左側によっています。これはバッテリーの関係なのかな?
上部にはイヤホンジャックがあります。
全体的に丸みがある分、もっさりとした感じを受けました。
ZenFone3 MaxへのSIMカードの入れ方及びAPN設定
ZenFone3 MaxへのSIMカードの入れ方です。
上記の写真の通り、サイドに小さい穴が空いたところがあります。これがSIMカードスロットです。
ここに付属のSIMピンを入れて押します。
するとSIMカードスロットが出るので、後は指で摘んで抜きます。
取り出すと上記のようになっています。
SIM1とSIM2がありますがSIMカード1枚のみを入れる場合は出来ればSIM1に入れることをおすすめします。なおSIM1はmicroSIMサイズ、SIM2はnanoSIMサイズになっています。またSIM2はmicroUSBカードを入れることも出来ますが、nanoSIMと一緒に入れることは出来ない、排他利用となっています。
SIM1にmicroSIM(厳密にはnanoSIMをSIMアダプターに入れたもの)を入れたのが上記の写真です。
後はSIMカードスロットを入れればOKです。
APN設定
ZenFone3 MaxのAPN設定ですが他のZenFone3シリーズと基本的に同じです。
ZenFone3 Laserのレビューで詳しく解説しているのでよければそちらをご覧ください。
ZenFone3 Max ベンチマーク(Antutu BenchMark)の結果
ベンチマークアプリ「Antutu BenchMark」で計測しました。
1回目が29143、2回目が29459となっています。概ね3万弱といったところでしょう。他のZenFone3シリーズは下記の通りです。
ZenFone3が62000前後、ZenFone3 Deluxe(5.5インチ)も62000前後、ZenFone3 Deluxe(5.7インチ)が13万オーバーです。
ZenFone3 Laserは約44000ほどですから、スペック的にはあまり良いとは言えません。もっともメインで使うのがメール、検索、LINE、Twitterということであれば全く問題の無いスペックです。もっともZenFone3とかに慣れているとブラウザを見るとややもっさりした動きに感じてしまいました。
ZenFone3 MaxとZenFone3 Laser、どちらが良いか?価格差は?
ZenFone3シリーズの中でもエントリーモデル(低価格モデル)であるZenFone3 MaxとZenFone3 Laserを比較している人も多いと思いますが、どちらが良いかと言えばコンセプトが異なるので一概には言えません。
- ZenFone3 Max=大容量バッテリーが一番のポイント
- ZenFone3 Laser=第2世代 Laserオートフォーカスが一番のポイント
しかし、先述した通り、ZenFone3 MaxはCPUがMediaTek製であり不安の残るもののため、ZenFone3 Laserを個人的にはおすすめします。またZenFon3 Laserはau VoLTEにも対応しているので、docomo系の格安SIMだけではなくau系格安SIMも使えるという選択肢の広さがあります。
価格で見ると下記の通りです(2017年2月2日 ASUS公式 ZenFone Shopの価格)
- ZenFone3 Laser:30024円
- ZenFone3 Max:21384円
- ZenFone3:42984円
ZenFone3 MaxとZenFone3 Laserとでは約1万円の差がありますが、1万円の差ははっきり言ってあります。バッテリー容量が一番重要ということであればZenFone3 Maxを選択するのも良いと思います。しかしよほどスマホに触っている時間が長く無いのであればZenFone3 Laserでも1日持ちますから個人的にはZenFone3 Laserをおすすめしておきます。
>公式サイト:ZenFone Shop
見た目はそれほど変わりません。
左がZenFone3 Max・右がZenFone3 Laserです。レーザーオートフォーカス用のレーザー照射窓が余分にあること、レンズがLaserの場合少し出ていること、指紋認証が正方形に近いか長方形かという違いくらいですが、液晶サイズはZenFone3 Laserが5.5インチと少し大きくなっています。
ZenFone3 Maxに良いケース・カバーは?Bumper Caseは?
ZenFoneシリーズのカバーと言えばViewFlipCoverが定番でしたが、ZenFone3 Max用のViewFlipCoverは発売されていません。代わりに純正品ならバンパーケースというものが出ています。
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実際にBumper Caseを購入して取り付けてみました。
パッケージは今までのZenFoneシリーズのカバーと同じ感じです。
作りはしっかりとしていてハードケース仕様となっています。
取り付けてみるとゴツいと感じました。男性向けのケースですね。これは。
しっかりと保護をしたい人には良いと思うのですが、正直なところせっかくのZenFone3 Maxのしなやかな筐体が全く意味がなくなるので出来ればこのケースではなくクリアなソフトカバーの方が良いと思いました。例えば下記のものです。
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こちらの方がZenFone3 Maxの見た目が損なわれないです。
以上、ZenFone3 Maxのレビューでした。
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