ZenFone 3 Ultra (ZU680KL)のレビュー!SIMカードの入れ方からAPN設定も解説。ZenFone3シリーズの大きさ比較も

ZenFone3 Ultra ZenFone

2016年12月9日に発売されたZenFone3 Ultra。6.8インチの液晶を持つ大型のスマートフォンというよりは既にタブレットと言った方が良いようなサイズですが、男女問わず人気の機種となっており、発売直後は品切れになったモデルです。

発売日に購入し1ヶ月ほど使ってみたので使用感を含めたレビューを書いていきます。またこれまでZenFone3はZenFone3 Ultraが出た段階で5モデル発売されましたがZenFone3の大きさも比較して説明していきます。

ZenFone3 Ultra

なお、ZenFone3・ZenFone3 Delux(5.5インチ)・ZenFone3 Delux(5.7インチ)の比較を知りたい方は下記記事をご覧ください。

>>ZenFone 3シリーズ ZenFone 3(ZE520KL)・ZenFone 3 Deluxe(ZS550KL)・ZenFone 3 Deluxe(ZS570KL) の徹底比較

ZenFone3 Ultra 開封の儀と外観とスペック

ZenFone3シリーズはZenFone3 Laserを除いてパッケージも高級志向になりました。ZenFone3 Ultraも同じく高級感のあるパッケージとなっています。ZenFone3 Delux(5.7インチ)と同じ箱のようです。

ZenFone3 Ultra

黒い箱にZenFone3 Ultraの文字。

ZenFone3 Ultra

中を開けるとZenFone3 Ultraが大きく横たわっています。黒いけど余白の部分はZenFoneシリーズの特徴でもあるスピン加工をあしらった模様になっていました。

ZenFone3 Ultra

ZenFone3 Ultraが入っている下は引き出しになっておりこの中にUSBケーブル、ACアダプター、イヤホン、説明書類が入っています。

ピンはZenFone3シリーズ共通のASUSニコちゃんマークのものです。

ASUS ZenFone3(ZE520KL)

USBのType-Cは上下が無いタイプで今までのAndroidスマホのUSBの端子のように上下を気にして指さなくても良いのが良いところ。更に充電速度やデータ転送速度も速くなるので便利なのですが、今まで使っていたスマホがmicroUSBだとケーブルは使えないし、ACアダプターにしても電圧が足りない場合もあるので過去のものは使わないようにした方が良いでしょう。

ASUS ZenFone3 Deluxe(ZS550KL)

付属のイヤホンはハイレゾ対応のZen Ear

ZenFone3 Ultraに付属しているイヤホンはハイレゾ音源に対応したハイレゾ対応の「Zen Ear」となっています。これはZenFone3シリーズの中でZenFone3 Delux(5.7インチ)とZenFone3 Ultraだけに付属されています。

ASUS ZenFone3 Deluxe(ZS570KL)

ASUS ZenFone3 Deluxe(ZS570KL)

ASUS ZenFone3 Deluxe(ZS570KL)

zf3d57_010

イヤホンにも当然スピン加工が施され、綺麗な反射が描かれます。

ASUS ZenFone3 Deluxe(ZS570KL)

イヤホンの下にはキャップ(耳あて部分)がサイズ別に入っていました。

フルメタルボディが素晴らしいZenFone3 Ultra

実際にZenFone3 Ultraの外観を見ていきます。

こうやってみると普通のスマホに見えますが実際にはかなりデカイです。

ZenFone3 Ultra

メインボタンは指紋認証のセンサーにもなっています。反応もよく特にもたついたことはありませんでした。

ZenFone3 Ultra

左右のボタンは電源ボタンを入れた時や中央のボタンを押した時に数秒光るので暗闇でも操作はしやすくなっています。

ZenFone3 Ultra

背面にはDライン(アンテナライン)の無いメタルボディならではの美しさがあります。メタルボディはそもそも電波を遮断する傾向にあるため作るのが非常に難しくiPhoneの場合は上下にDライン(アンテナライン)と呼ばれるアンテナのためのラインが入っていますが、ZenFone3シリーズでは背面にDラインを入れずに作られていることが特徴的です。

でもDラインが無いからと言ってアンテナ感度が悪くなるか?ということはありませんでした。都内の地下鉄でどうしても4Gから3Gになってしまうエリアもありますが、3Gになってもすぐに4Gに復帰するので、メディアテック製のCPUを使ったメタルボディのスマホでよく発生する3Gになってしまうと中々4Gに復帰しないという問題も発生していません。

ZenFone3 Ultra

ZenFone3シリーズのボリュームボタンは本体横になっているのですが、ZenFone3 UltraのみZenFone2シリーズ同様背面に配置されています。これは少し不便を感じました。というのも大きな筐体なので背面を支える時に指がボリュームボタンに触れてしまいボリュームが変更されてしまうということが度々ありました。

慣れの問題もありますが出来れば本体横にしてもらった方がこのサイズなら使いやすいのでは?と個人的には思います。

ZenFone3 Ultra

カメラ部分の出っ張りは若干あるものの特に気になるほどの出っ張りではありませんでした。本体が大きい分、他のZenFone3と比べても影響度が小さいと言った方が良いかもしれません。

ZenFone3 Ultra

本体上部にはイヤホンジャック

ZenFone3 Ultra

本体下部には充電及びデータ転送用のUSB Type-Cの端子とスピーカーがあります。

液晶を顔に向けた状態で右側には電源ボタンとSIMカードスロットがあります。

ZenFone3 Ultra

本体左側には何もありません。

ZenFone3 Ultra

液晶は非常に綺麗で見やすくなっています。

ZenFone3 Ultra

背面には先に書いた通りボリュームボタンがありますが無い方がよりシンプルで良かったように思います。

なおZenFone3 Ultraのカラーバリエーションはシルバー、ローズゴールド、グレーの3色ですが、今回購入したのはローズゴールドとなっています。

ZenFone3 Ultraのスペック

ZenFone3 Ultraのスペックは下記の通り。ZenFone3と比較しています。

型番 ZenFone 3
ZE520KL
ZenFone 3 Ultra
ZU680KL
OS Android 6.01 Android 6.01
CPU オクタコア2.0GHz
Snapdragon 625
オクタコア1.8GHz
Snapdragon 652
RAM 3GB 4GB
ROM 32GB 32GB
ディスプレイ 5.2インチ
(1920×1080 FHD)
6.8インチ
(1920×1080 FHD)
カメラ 背面1600万画素
前面800万画素
背面2300万画素
前面800万画素
電池容量 2650mAh 4600mAh
サイズ 約147 x 74 x 7.7mm 約186.4 x 93.9. x 6.8mm
重量 約144g 約233g

カメラは2300万画素でSONY製のセンサーを使っているのでかなり高精細に撮影が可能になっています。

ZenFone3シリーズ大きさの比較

ZenFone3 Ultraがどれぐらい大きいかZenFone3シリーズを横に並べて撮影してみました。

左から、ZenFone3、ZenFone3 Laser、ZenFone3 Delux(5.5インチ)、ZenFone3 Delux(5.7インチ)、ZenFone3 Ultra となっています。

これを見てもらえばどれだけZenFone3 Ultraが大きいかよくわかりますよね。

上記の写真は左がZenFone3 Ultraで右が2世代前のamazon Kindle Fire(7インチ)です。液晶の大きさはほとんど変わりません。だからZenFone3 Ultraを電子書籍リーダーとして使うのもありです。実際に試してみましたが、快適に使えます。5.5インチのスマホだと小さく感じる漫画でも6.8インチあれば割りと快適に読むことが出来ます。

ZenFone3 UltraのSIMカードの入れ方とAPN設定

ZenFone3 UltraのSIMカードは本体横のSIMカードスロットに入れるようになっています。

ZenFone3 Ultra

小さい穴が空いているのが分かりますよね。ここに付属のピンを押し込むと下記の写真のようにSIMスロットが出て来るので後は指で摘んで取り出してください。

ZenFone3 Ultra

ZenFone3 Ultra

完全に取り出すと上記のような状態になります。SIMカードスロットとは共にnanoSIMカードサイズになっているので、microSIMでは使えないのでご注意ください。

また写真左側はnanoSIMカードのみ、写真右側はnanoSIMカードを入れるかmicroSDカードを入れるか選択式になっています。ZenFone3 UltraはDSDS(デュアルSIM・デュアルスタンバイ)に対応しています。2枚のSIMカードを入れて使う場合、SIMカードしか入らない方がSIMスロット1となり、microSDカードも入る方はSIMスロット2となるので間違えずに入れてください。

  • SIMカードしか入らないSIMスロット=SIMスロット1
  • SIMカードとmicroSD、選んで入れられるSIMスロット=SIMスロット2

となります。

UQモバイルのVoLTE対応SIMを入れる場合は基本的にはSIMスロット1に入れてください。

ZenFone3 Ultra

SIMカードを載せる場合は、取り出したSIMカードスロットを反対向きにしてください。また本体も液晶が上になるようにして置いてください。そうしないとSIMカードがスロットから落ちてしまいます。

後はまたSIMカードスロットにきちんと差し込めばOKです。

ZenFone3 UltraのAPN設定

ZenFone3 Ultraには最初から多くの格安SIMのAPN設定が登録されているので、SIMカードを入れればほとんどの場合自動で設定してくれます。しかし自動で設定してくれないものや自動設定のままでは問題がある場合、APN設定が登録されていない格安SIMの場合は自分でAPN設定をしないといけません。

やり方は基本的にZenFone3 Laserと同じなのでZenFone3 LaserのAPN設定の項目をご覧ください。

>>ZenFone3 Laser APN設定の方法

かなり細かく説明しているので分かりやすいと思います。

ZenFone3 Ultraの性能は?ベンチマークの結果(Antutu Benchmark)

他のZenFone3シリーズのスマホと比べてZenFone3 Ultraはどうか?というと割りと良いと言えます。

まずはZenFone3シリーズのベンチマーク結果を見てください。ベンチマークのアプリはAntutu Benchmarkを使用しています。

bench1

ZenFone3、ZenFone3 Delux(5.5インチ)、ZenFone3 Delux(5.7インチ)の結果が上記です。そしてZenFone3 Ultraのベンチマーク結果と言うと下記の通り

ZenFone3 Ultra ベンチマーク結果

約8万ということでZenFone3及びZenFone3 Delux(5.5インチ)よりはよくて、ZenFone3 Delux(5.7インチ)よりは低いという結果に。でも8万もあれば十分過ぎる性能です。もし動きの激しいゲームをしたり動画編集を頻繁にしたりするということで無ければ有り余る性能だと言えます。

実際に1ヶ月ほど使って全く困ったことはありませんでした。いや困ったことは大きすぎるということくらいでしたww

ZenFone3 Ultraのカメラについて

ZenFone3 UltraのカメラはSONY製のセンサーを使い、背面カメラは2300万画素もあります。ただし個人的には2300万画素も小さな撮影素子では必要無いと思っているので出来れば1600万画素、出来れば1200万画素くらいに抑えてくれていた方が良かったと思っています。

でも実際に撮影してみると、レーザーオートフォーカスで非常に速くまた画質も綺麗で、ちょっとしたものを撮影するには十分な性能となっていました。ただし室内での撮影はあまり向いてないように思いました。

上記は室内で撮影したもの。画像は縮小していますが、ややノイズが気になります。2300万画素が仇になっているように思います。その代わり外での撮影は綺麗に撮影出来ます。

上記の写真はベランダの花を冬場の14時頃に撮影したものです。ノイズも気にならないし綺麗に撮影出来ていました。

撮影モードも豊富でいろいろと楽しめるカメラになっています。

隠れたZenFone3 Ultraのカメラの使い方

これ意外と知らない人が多いのですが、ZenFoneシリーズはボリュームボタンでシャターが押せるんですね。

横向きでの撮影では難しいですが縦方向での撮影で上記のように撮影する場合、

上記の写真のようにボリュームボタンでシャッターが押せるので片手操作での撮影が可能になります。これ何気に便利な使い方です。

ZenFone3 UltraはHDMI出力が可能

ZenFone3 UltraはHDMIでスマホの画面をテレビに映し出すことが可能です。でもHDMI端子なんて無いよね?と思いますよね。USB端子にHDMI変換アダプタを繋いでテレビ等に繋ぐことで映し出すことが可能となります。

今回、テストのために購入したのがこちら

エレコムのUSB Type-C変換アダプタです。

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amazonで3000円以内で購入出来ると思います。僕は2800円くらいで購入しました。もっと安いのもありますが、エレコムなら大きなハズレは無いかな?ということで選んでいます。

上記のようにHDMI端子に変換されるのでここにHDMIケーブルを繋いでテレビとZenFone3 Ultraを繋いでみました。

上記のような感じです。

そしてテレビで入力切り替えにしましたが、映りません!でもいじっている間に映し出すことが出来ました。でもいじっていたら映し出せただと困りますよね。何度か試しているうちに方法がわかりました。

  1. テレビに繋げると画面上部の通知領域に見慣れないマークがついたのでスワイプして引き出します。
  2. 「microHDMIを使用してスクリーンに表示」「USBを写真転送に使用」と出るので「USBを写真転送に使用」をタップ
  3. 「USBの使用」で「写真の転送(PTP)」を選択

するとテレビに映し出せることがわかりました。ただしこれが正しい方法かどうかはわかりませんのでご了承ください。

実際にテレビに映し出しているのが上記の写真です。YouTube等の動画も再生してみましたが、これは便利!

なお、スマホを縦にすると縦に当然映りますが、余白が勿体無い状態になります。

こんな感じです。

スマホで最近は動画を見る人も多いと思います。自宅では有料動画サービス(Hulu等)を契約しているのにホテルで別にお金を出して見るのは勿体無いという方には良いのではないでしょうか?また外出先で咄嗟のプレゼンをするのにも便利ですよね。

なお、HDMIってたまに相性があるのでテレビやケーブルによっては上手く映し出せない可能性もあるのでご注意ください。僕の自宅のテレビは2011年製のSONY BRAVIAですが問題ありませんでした。

ZenFone3 Ultraの実力はAndroid7以降で発揮する

ZenFone3 Ultraは6.8インチという大画面が売りのスマホな訳ですが、この大きさが役立つのがAndroid OSのバージョン7以降です。

なぜか?Android7以降はマルチウィンドウ機能が加わります。マルチウインドウとはパソコンでは当たり前の2つ以上のウインドウを出すことです。つまり2つ以上のアプリ画面を同時に見ることが出来るということ。

これが5インチ以下の液晶のスマホだと画面が小さすぎて見辛くなるだけですが、6.8インチもあれば十分に2つのアプリの画面を表示させることが可能となる訳です。

例えば車で使う時に、1つはカーナビアプリ、1つは音楽用のアプリという使い方が出来る訳です。もちろん今でも音楽用のアプリはバックグラウンドで音楽を聞ける訳ですが、曲を飛ばしたい時は操作が出来ない訳で、どうせなら2画面で見ておきたい訳です。

おそらくASUSもこのことは気にかけていると思うので、早くAndroid7にアップデートしてくれると信じています。信じています。

重要なことなので2回書きました。

以上、ZenFone3 Ultraのレビューでした。

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